3.11 東日本大震災
私たちは、その光景に恐怖を覚えました。
また被災現場では、家を失い、仕事を失い、そして大切な家族や友人を失いました。
小学校を襲った津波は、多くの子どもたちの命も奪い去っていきました。
そして、自分の友達が目の前で流されていく光景を目の当たりにした子どもたちもたくさんいます。
私たちは、いつもそんな悲惨な自然災害と隣り合わせで生きているのだなと、痛感します。
しかし、逃れることのできない自然災害に、ただ恐怖だけ抱いて暮らしていくわけにはいきません。
人の心・知恵が一つになり、今東日本の災害地域は着実に復興しています。
ぐちゃぐちゃになった町をもう一度、さらに安全で住みよい街に・・・
人は、時代を超えてその手を止めることなくあゆみ続けています。
これからの時代を生き抜く子どもたちにも、これまで生き抜いてきた人のなせる業を知ってもらいたい。
そんな思いも込めて、「自然災害の様子」「被災から感じたこと」「実際の避難訓練」を1日学習しました。
3.11の映像を見て・・・
「こんなことって、本当におこるの?」
「まだみつかってない人がいるの?」
「見つかってない人は、どこかで生きてるかもしれない?」
「死にたくないから、逃げる場所はいつも考えておかないと!」
各子どもたちが、自然災害そのものが「怖い」という感情とともに、「どうすれば災害から逃れられるのか」という自分の考えを発表することが出来ました。
また、「残される者の悲しみ」についてもお勉強しました。
大事な家族を亡くした人は、自分の人生の終わりまで、その悲しみをもって生き続けなければならないこと。
だからこそ、みんなは災害で命を亡くしてはいけないこと。
災害に関わらず、一人ひとりの命は「自分だけのもの」ではないこと。
をそれぞれ確認して、実際の避難訓練に出発しました。
避難訓練の結果
HIMAWARIから「さくら小学校」の距離を大通りを通って歩きました。
理由)大通りを通って自分たちがいることをアピールため
重要な情報をキャッチできる機会がふえるため
道がつぶれていても通れるスペースが残されている可能性がたかいため
かかった時間)28分
危険分析)
・信号のわたり方
→信号機の位置がわかりづらく信号無視につながる可能性
→災害時は信号が使えないものとして考えておく
「各自が右左を見て注意して駆け足でわたる!」
・細い道
→走ってくる車との距離がなく危ないと感じた
→一列右側を極力守る
→マンホールの存在の確認をする
災害時 水道管の破損等によって水が噴き出し足元が見えない可能性。
マンホールが浮き上がっていたりする可能性。
「歩道も極力端を歩く」「足元も注意しながら前方の確認もする」
・経過時間
→津波が瀬戸内海側に到着時間は約15分~20分と予測するデータもあり。
できるだけ大きな川から早く離れるためには、あと5分短縮
「歩行スピードを安全確保してあげる」「後ろに続くメンバーは前の人にしっかりついてく」
・学校についてから
→学校についても安心しない。
学校には大勢の人が避難してきていることが予測される。
その中ではぐれたら当分再開がむつかしくなるので、絶対に離れない。
「各自手をつないで一か所に小さく集合」「はぐれたときの集合場所を決めておく」
訓練を通して、具体的な対策、避難の仕方を学ぶことができました!
ご家庭でも、災害後家族がちゃんと巡り合えるように、機会を作って話し合いをしてみてください。